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「あれ?オバケ女じゃん?何、お前も来たの?何で?」
クラスで一番乱暴な男子が、取り巻きを連れてニヤニヤしながら此方に向かって来る。
「何睨んでんの?呪いでもかけてんの?」
バカな奴だ。
呪いなんて軽々しく口に出すもんじゃない。
本当の呪いの恐ろしさも知らないくせに。
思わず笑ってしまう。
「何笑ってんだよオバケ女!!」
肩で私を小突く男子。
友里亜「……気安く触んないでよバカガキ!」
拳を握り締め、思いっ切り顔面にパンチした私。
「いぎっっっ!!」
小学五年生に似つかわしくないジャイアン体型の男子がぶっ倒れる。
委織が言ってた。
私は腕っ節が強いから、同学年にはそうそう負ける事は無い、と。
それは証明された。
乱暴をウリにしている男子は雪に埋もれながらビービー泣いている。
この間まで私を叩いて遊んでいたのに。
私の豹変にびっくりしたのか、クラスの子達は唖然として動いていない。
様子を見ていた静達が、校舎の影からワラワラと出てくる。
静「大将は誰よ?」
無言で指差す私。
中心の女子がビクッと身体を震わせたのが解った。
静「んじゃあの女子だけ残して、後は殲滅でよろしく!!」
静の号令で
『同門』が目を光らせて笑いながら一斉に飛び出して行った。
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