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友里亜「ウチの母ちゃんはね、自分がされて嫌な事は他人にしちゃいけないって教えてくれたよ。アンタの方はどうなの?」
「あ!お母さんがみんな仲良く同じ事しなさいって言っててね!だからお母さんがいけないの!だからごめんなさい!私は悪くないの解ったでしょ!?」
必死で言い訳にならない弁解をする。
流石に怨みや怒りを通り越して呆れた。
友里亜「もういいよ。行きな。」
背中を向けて離れて行くと、すんごい勢いで立ち上がり、猛スピードでダッシュして逃げて行った。
友里亜「…つまんねー奴。いや、つまんねー奴等…」
校庭を見渡すと、クラスメイト全員が既に戦意を喪失しており、座りながら泣き叫んでる子や、責任をなすりつけたりしてる子、寝返って他の子を殴っている子までいた。
こんなつまんねー奴等に苦しめられてたのか。
自分に無性に腹が立った。
静「友里亜ー。全員ほぼ無条件降伏。殴り合いにもなんなかったー。」
ホッとした顔をしながら静が駆け寄って来る。
静は本当はこんな事やりたくなかったんだろう。
だけど私の為に頑張って無理してくれた。
友里亜「静ー…ごめん…」
勇気が無かったばかりに大切な友達にくだらない決意をさせてしまった…
辛かったイジメよりも、もっと辛い…悲しい…
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