あの時の二人

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静「な、なに泣いてんの!?殴られた?痛い?」 アタフタする静に対してただ首を横に振り、抱きついた。 リリム「…私のシーに気安く…」 リリムが不機嫌になったが、無視する。 委織「友里亜、一応状況全て動画に撮っときましたわ。あと全てのイジメっ子の証言も貰いました。後でコピーしてデータを差し上げますわー。」 うんうん頷き、ありがとうとお礼を言った。 大人の出番になった場合に必要な記録だと言って笑っていたが、委織は黒いから、後々のネタに使えって意味もある。 コピーは有り難く貰う事にする。 リリム「そろそろシーから離」 友里亜「解ったから。離れるから。リリムもありがと!!」 リリムにも抱き付く私。 リリム「うーん…なんか違う…嬉しいんだが、抱き心地が違うなぁ…やっぱり自分より小さい子の方が…」 友里亜「……デカくて悪かったな!だから高い身長コンプレックスだって言ってんだろ!!」 委織「つか声でっかい!!」 顔をしかめて耳を塞ぐ委織。 友里亜「だっておっきい声でちゃんと言わなきゃ解んないじゃん!!」 校庭の中心でギャーギャー喚く私。 雪がちらついている寒空なのに、無駄に身体が暖まった……
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