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水谷総本山に凱旋した私達を待っていたのは、ソワソワしながら帰りを待っていた大人達。
私達の表情を見ると、みんな安心した顔になった。
だけど誰もよくやったとは言ってくれなくて。
まぁ、それは当然だ。
いくら相手に非があろうが、私達のやった事は正義でも何でも無い。
やられたからやり返しただけ。
ただおかえりと。
早く晩御飯食べなさい、と。
子供達が大人に手を引かれて屋敷内に入って行く。
当然私も入ろうとすると、不意に呼び止められて足を止めた。
ソフィア「友里亜………」
友里亜「母ちゃん…」
母ちゃん、凄い悲しそうな顔で私を見ている。
友里亜「ごめん母ちゃん…友達巻き込んで騒ぎ起こしちゃって…」
謝る私をグッと抱き寄せ、ギューッと抱き締める母ちゃん…
ソフィア「ごめんね友里亜…母ちゃん、全く気付かなかった…ごめんね…ごめん…」
母ちゃん、震えてた。
私も母ちゃんの服をグッと掴んだ。
友里亜「母ちゃんごめんなさい…ごめんなさい…」
私にもう少し勇気があったら、母ちゃん、こんな悲しい顔しなかったのに…
私は母ちゃんと一緒に、胸のつっかえが取れるまで泣いた…
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