あの時の二人

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中に入ると、父ちゃんが大人達相手に一人で興奮しまくって暴れていた。 葛西「どけテメェ等!ガキの喧嘩に手ぇ出せねぇっつぅなら向こうの親を全部ぶっ殺すだけだ!!」 印南「馬鹿言うな。友人を逮捕する羽目になるのは勘弁だぜ…」 印南のおじちゃんがげんなりしながら止めていた。 葛西「うるせぇ!俺に泣き寝入りしろっつぅのかテメェ!!」 父ちゃん声が枯れている。 気絶から覚醒した後からずっと喚いていたらしい。 北嶋「お、友里亜、来たか。取り敢えず飯食え。みんなもう食ってるぞ。」 北嶋のおじちゃんが私を発見してグイグイとお膳の前に押し出す。 友里亜「父ちゃん止めないと…」 いくら私の為に怒っているとは云え、物凄い心苦しい… 北嶋「ああ、まぁ、あっちは任せとけ。」 私の頭をポンポンと叩いて父ちゃんの傍に行くおじちゃん。 北嶋「馬鹿親、娘が帰ったぞ。」 葛西「なに!?友里亜あ!無事だったか…ぐえっっっ!!」 私に駆け寄ろうとした父ちゃんの襟を掴み、自分に引き寄せるおじちゃん。 葛西「北嶋ぁ!ゲホゲホ!なにしやがるっ!ゲホゲホッッッ!!」 北嶋「俺達は別の部屋でこれからの事のミーティングだ。おら来い。尚美、茶運んでくれ。」 北嶋のおじちゃんに引き摺られて行く父ちゃん。 友里亜~!友里亜~!と、私を呼んでいる声が小さくなっていった。
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