あの時の二人

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尚美おばちゃんがお茶の用意をする為に子供達の世話を生乃おばちゃんにお願いしていそいそと立ち上がった。 ソフィア「尚美さん…ウチの人が騒がしくて本当にごめんなさい…それと、今回の事、静ちゃんが動いたからでしょ?何てお礼言ったらいいか…」 尚美「静は『聞いた』から動いただけよ。静以外誰も気付けなかったもの。『あの人』に本当に感謝だわ~。」 ソフィア「本当…いくら感謝してもしきれないわ…」 母ちゃんがおばちゃんにペコペコ頭を下げている。 友里亜「静~…『あの人』今何て言ってるん?」 静「ん~?後はパパに任せてお腹いっぱい食べなさいって言ってるよ~。」 友里亜「大丈夫かな北嶋のおじちゃん…確かイジメっ子の親にPTA副会長居たんだよね…」 静「PTA副会長程度じゃパパに勝てる訳無いじゃん?」 まぁそりゃそうだ。 そこは安心していいんだよね。 …なんか安心したらお腹が空いて来た!! 友里亜「静、その茶碗蒸し頂戴!」 静「いーよー。鶏つくねと交換しよー。」 お互い好きな物を交換する事もできる仲良しも居る。 あー、私父ちゃんと母ちゃんの子供で良かったなー。 父ちゃんと母ちゃんの子供じゃ無かったら、静達に出会えなかったんだから! 感謝して、梓おばちゃんの茶碗蒸しを食べる私。 今日の茶碗蒸しは、いつもよりも数十倍美味しく感じた!!
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