ここは『出る』らしい

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ガラクラガッシャアァン!! と、引き戸タイプのドアをぶっ壊すんじゃないかって程の音量を出しながら、これまた事務所ソファーにどっかりと座る、私の相棒、葛西 友里亜。 ナチュラルブラウンの肩までの髪をバサッと上げて後ろに無造作に流す。 静「ドアぶっ壊したら給料から天引きするかんね。」 ペットボトルのお茶を友里亜に放り投げる。 パシッとナイスなキャッチをし、キャップを毟るように回してゴクゴクと一気に半分以上飲んだ。 友里亜「ぷっはぁ~!!生き返ったぁ!!喉超渇いてたんだあ!!」 ドカンとテーブルにペットボトルを叩き込むように置く友里亜。 静「どうだった実家?」 向かい合わせに座り、私もキャップを開けて一口飲んだ。 友里亜「あ~!父ちゃんのいつもの話よ!辛いなら帰って来いって話!電話じゃ話し難いって言うから、かっ飛ばして帰ったのにさぁ!」 静「それでそんな機嫌悪いんだ。」 友里亜「は?何でよ?いつも通りじゃん?」 静「いや、目つきめっさ悪いから。」 友里亜「これもいつもじゃん!スタンダードじゃん!私はクールビューティーなんだよチクショー!」 クールビューティーと云うよりもガサツなだけだとか思い、もう一口お茶を飲んだ。
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