あの時の二人

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リリス「あ、ありがとう静。」 凄く嬉しかった。 どんな豪華なプレゼントよりも、偉い人のお祝いの言葉よりも。 委織「私も居ますわ~。はいリリム。これは友里亜から預かって来たプレゼントですわ。」 リリム「友里亜は来なかったんだ…」 委織「じいちゃん先生が入院してしまいまして…ご高齢でしたからね…」 そうか。友里亜の御爺様が入院しちゃったのか。 それなら仕方無いな… 少しガッカリする私。 「あ、あの、リリムちゃん、これは私から…」 オズオズとみんなの後ろからプレゼントを差し出してきた髪を両脇でピョコンと結っている女の子。 リリム「ありがとう聖…」 有馬 聖(アリマ ヒジリ)。 毎年遊びに行っている世界的にも有名な霊能集団、水谷総本山の代表、有馬 梓伯母様と元ヴァチカンのレオノア伯父様の娘で、私の『同門』の一人だ。 聖…「あ…これ宗弥お兄ちゃんから預かって来たの…」 再びオズオズとプレゼントを私に渡す聖。 宗弥お兄様はレオノア伯父様と鍛錬の為に忙しくて来れないそうだが、プレゼントだけでも嬉しい。
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