0人が本棚に入れています
本棚に追加
くすくす
「こいつ、幽霊見たってさ。」
小学校の教室に笑い声が響く。
「幽霊?まさかあ…」
数人の男子に囲まれて少女は…少女のような少年は、それでもしっかりと言った。
「幽霊じゃない!」
「だって人の形してて俺たちには見えないんだろ?」
それはそうなんだけど…と少年が口ごもる。
「だったら幽霊じゃ」
「幽霊なんかじゃない!!」
少年は駆け出した。
あまりにも速いスピードで軽々と囲みを破り…
教室の窓枠に足をかけて2階から飛び降りた。
「…あいつ、化け物かよ…」
それでも、少年は無傷だった。
最初のコメントを投稿しよう!