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くすくす 「こいつ、幽霊見たってさ。」 小学校の教室に笑い声が響く。 「幽霊?まさかあ…」 数人の男子に囲まれて少女は…少女のような少年は、それでもしっかりと言った。 「幽霊じゃない!」 「だって人の形してて俺たちには見えないんだろ?」 それはそうなんだけど…と少年が口ごもる。 「だったら幽霊じゃ」 「幽霊なんかじゃない!!」 少年は駆け出した。 あまりにも速いスピードで軽々と囲みを破り… 教室の窓枠に足をかけて2階から飛び降りた。 「…あいつ、化け物かよ…」 それでも、少年は無傷だった。
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