序章

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いくつもある道を散々見回った後、一匹がようやく卵を見つけ出した。卵は4つだった。一匹が仲間に目配せすると、尻尾を振り上げて首尾良く卵を破壊していった。叩き割ると言うより、叩き潰すのほうが合っているかもしれない。全て破壊し終わると、そのヘビは言った。 「さぁ、撤収だ」 そして、静かに出口へ向かった。後には卵から出てきた液体が滲んでいた。だが、この通路にはまだ、卵が存在していたのだ。 「隊長、終えました。卵は全て…」 「分かった。それでは、戻るぞ」 こうして、敵の危険分子の一匹であるMATSUOの処分は終わった。
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