第一章

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―機歴2102年 ニューヨーク跡地 ロボットと人間の戦争があってから52年 現在もこのニューヨークも含め、世界中の都市がロボットの残骸や瓦礫が至る所に転がっている よく探せば 使用された弾丸が落ちていることもある 「ガガガ…」 廃棄とかしたニューヨークにラジオの雑音が響く ラジオはいまや瓦礫などが散乱した歩道の石の上に置かれている 「ニュ……ス…お…つた…ます…ガガガ…」 雑音が激しすぎて ほとんど聞き取れない ?:んだよ! やっぱりダメじゃねぇか…よ! 茶色い髪にゴーグルをかけたボロボロの服の青年がラジオを蹴落とした ?:ったく 電波が全部持ってかれてるせいだ! ?②:いんや お前がさっき一回蹴飛ばしたからだ 茶色い髪の青年の隣りに 岩に寄り掛かりながら座る 太めで髭面の男が言った
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