信号

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後ろの方から声がした。 「通してくれ、学校に間に合わない」 真面目そうな青年が人ゴミを避けながら近づいてきた。 青年は赤信号に気付いたら手前で立ち止まった。 「おや、赤信号か」 「えぇ、だから仕方ないんです」 「しかし、車は来ていない」 「渡るのですか?赤信号ですよ」 私は驚いた。 「車が全く来ていない。渡るチャンスだろう」 青年は走って赤信号の横断歩道を渡った。
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