必要とするもの

第０幕 時空管理第１事務所

はじめまして。
舞原 茜(まいはら あかね)って言います。

今は死んでるけど、私は人間だった(多分)。

私は何かがきっかけで死んだ(多分)。

死ぬ前は平成の日本人だった(多分)。

私はきっと歴史や古文とかが好きだった(多分)。

……何故「(多分)」かというと私には生前の記憶がないから。

目が覚めたら私は三途の川の前にいた。

私が覚えてるのは自分の名前、「舞原 茜」ってことだけ。

そこで私は渡ろうとしたんだけど……。

…まぁ………ちょっとした、いざこざが原因で私は働かされるハメになった。

そしてその仕事場の名前は天界にある……

『時空管理第１事務所』

私は行ったことないんだけど、時空管理事務所は私が勤務する第１事務所以外に第２、３まで事務所はあるらしい。

私達、第１事務所のメンバー以外が、この仕事をしているところを見たことがないと思って、所長に聞いてみたら第２、３事務所は形だけで仕事してないらしい。

……つまり、こんな面倒な仕事を第１事務所だけでやってるってこと。