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茜『別に。清真(せいま)は何か私に用?』
清真『ううん。別に何の用もないから、つまんないなーって。ってか何それ』
茜『ただの暇潰し。後の仕事は書類書いて提出だけだから、気分転換に』
今話しかけてきたヤツは清真。仏教の八部衆の龍衆の1人…いや1匹。仕事場では皆、人間の形だから人で数えちゃうんだよね。
清真『へぇ。そうなんだ。そういえば茜がココに来てから、そろそろ半年じゃない?』
茜『そうだった…?』
清真『そうだよ!僕より仕事してるから昔からいる感じだけどさー』
茜『じゃあサボらず仕事してくれない?ただでさえ8人しかいないんだし』
そうコイツはサボり魔。私、コイツが仕事してるとこ見たことあるっけ……?
清真『やーだなー、茜は。僕だってちゃんと仕事してるよ?皆の分も休んで、皆の仕事の手際を良くするっていう仕ご
茜『死ね』
清真『きゃー!!茜ちゃんが怖いよー!!』
茜『ホントやかましいね……。その口開かなくしてあげようか?』
私は近くにある日本刀に手を掛ける。
カチャ……
清真『すみませんでした』
茜『その頭には学習機能はついてないみたいだから……ちょっと体で覚えてみる?』
スッと刀身を鞘から抜き終わろうかって時だった。
?『舞原ー。殺るなら外で殺ってくれー』
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