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清真『彦さん!?殺るって何ですか!!僕のこと、見捨てるんですか!?』
…この人も八部衆の1人、彦(ひこ)さん。いつもはそれはそれは元気なんだけど……。
茜『彦さん、どうかしたんですか?元気ないですけど』
私はカチャンと刀を鞘に納めた。
彦『おぉー、聞いてくれよー。実は翔(しょう)の機嫌が悪くてなー』
茜『……何で翔さん機嫌が悪いんですか?』
清真『どうせ彦さんが何かしたんでしょ』
彦『……朝っぱらから日本刀振り回して追いかけっこしてる誰かさん達に聞いてくれ。
その直後のことだ。俺が仕事に行くとき、雷落としちまって「人が飛んじまったらしい」って報告入れたら説教+その人を探しに行け…って散々だったぜ』
茜『…結局、雷落とした彦さんの自業自得じゃないですか』
清真『そうですよー。静電気の量確認しない彦さんが悪いんです。その誰かさん達のせいにしないで下さい』
彦『んなぁっ!?なんならあれか、お前ら!静電気なんて確認してから仕事してるのか!?』
茜『確認ってか、私は人間で皆さんと違って、この懐中時計でその時代まで飛んで仕事してんで、その時に一緒に静電気の量も出ます』
彦『清真は!?』
清真『え?僕ー?僕が仕事するわけ
茜『一回痛い目見た方がいいんじゃない?』
私は刀を抜くと清真を追いかけ始めた。
彦『ハァァ……。俺もう知らね』
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