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営業の仕事に就いてから、毎日が楽しかった。
契約をとれたら、すぐに収入になり、
家に帰れない日はビジネスホテルに泊まる。
月に半分そんな暮らしをしても、十分やっていけた。
ただ、彼はコックという仕事柄とても不規則で、私も時間をあわせることができず、別れることになった。
それでも、仕事が忙しいこともあり、気は紛れていた。
帰宅時間が遅いこと、不規則なことで母親はこの仕事には反対で、干渉がうざったくなり始めていたのも、ちょうど同じ時期。
同級の友達と遊べる時間も次第になくなり、通っていたお茶のお稽古すらも、なかなか時間がとれなくなってきていた。
一年をたつ頃に、迷いがでてきた。
ずっとこんな不規則なことは続けていけないな…
親元も離れたいし…
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