ｄｖという鎖

出会い

毎朝、新聞を読むことを欠かさなかった私は、新聞にある求人に目を通していた。

経営コンサルタント会社の求人。
東京本部採用の事務。
社員寮あり。

これだ！！

次の瞬間、すぐにここの試験を受けようと決めていた。

そして採用試験の日。

営業にいくふりをして、私は北海道支社に向かった。
試験は…私には簡単なもの。一般常識と漢字、計算問題、時事問題。適性検査。
そして、役員面接。

『当社のことは知っているか』『社長の出版物を読んだことがあるか』『長く続ける気があるか』『東京でやっていくことに問題はないか』

嘘をつくのは好きじゃない。
…営業にいくと言って、試験にきた。それはある意味嘘をついてしまったけど。
会社については知らないこと、本も読んだことがないこと、親元を離れたくて受けたことを正直に話した。

当時、少し派手な感じだった私は、茶髪のロングにスーツはパープルに近い服装。今思うと、かなり無謀な出で立ちだった。

ダメだろうな😅そう思いながら面接を終えて、仕事に戻った。