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私は、
和田さんとも、東京支店の人とも、連絡をとり…
会社をやめても付き合いを続けていた。
東京採用の会社を受けることも、話していた。
一週間が経とうとしたとき、実家からポケベルの呼び出しがあった。
…きっと3日帰ってないから怒ってるんだろうな。うるさいから、やだな。
そんな気持ちがあったけれど、家に電話をした。
母がでた。
「なに?」
「あんたあてに採用の電話きてたけど、ずっと電話繋がらなくて困ってたって。早く勤めてほしいから、至急連絡くれって」
「あ、そう。電話するわ。」切ろうとするわたしに、
「どこを受けたの?なんの仕事?また営業なら、やめなさいね。裏のおばさんも心配して、呉服屋の事務なら紹介するって…」
バレてないみたい…。
ほっとした。
「今日は帰れるから、電話してみてから話すから」
そう言って一方的に切った。
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