ｄｖという鎖

電話…運命

…でもなぁ、みんなそういう感じじゃないんだよな。
｢まあ、機会があればね。一回位は話のネタにいかなきゃね(笑)｣

｢そうだよ！あ、なんなら今度つれてくよ。もう少しで、ほら、組合の割引チケット申込もあるし。まあ、ゲットできたらだけど｣

そうか！
確かに一応大企業で、組合もあるから、温泉やリゾートやテーマパークの割引やら招待券の抽選とかがあったのだ。

｢あ、じゃあ当たったら、つれてってもらお！｣

｢うん。絶対あてるよ。まかしといて！じゃあ、またね｣

和田さんは帰った。

…それから、前よりも和田さんからの電話が増えていった。

他愛もない話。支店の人とこんなことがあったとか、また生産遅れで大変だったとか…

大体が、私もやりとりのあった人達との業務の話だった。
なんとなく、安心感が…
その時の私にはあった。

本当に、いい人だった。