電話…運命

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電話が増えたとはいっても、平日は仕事が忙しくて毎日残業。 みんなとご飯をたべて、帰ると11時をすぎる。 同じマンションに入った、営業部配属の田中さんは、ほぼ定時あがり… 帰るとテーブルに、メモ書きがある。 『和田さんから電話きてました!○時○分だよ。』 夜遅くは電話できないから、土日や早あがりの日に、折り返しかけるようにしていた。 田中さんは、「和田さんて、井上さんの彼氏?」 と聞いてきた。 「違うよ(笑)昔の会社の時にお世話になってて、たまにみんなで飲みにいったりしてるんだ」 「え~そうなの?彼氏かと思ってた(笑)つきあっちゃえばいいのに」 「そういうんじゃないんだよね。優しいし、彼女位いるんじゃないかな?知らないけど。」 …気にもしてなかったし、彼女いるの?みたいな話も聞いたことなかった。 聞いた所で何があるわけじゃないし。 「てか、田中さんこそ、彼氏いるんじゃないの?たまに男から電話くるじゃん」 「あ~まだね。付き合ってない。好きだけどね」 「そか!がんばってね」 この時、後々付き合うことになって、結婚するなんて思ってもなかった。 まったく…
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