1834人が本棚に入れています
本棚に追加
/627ページ
ディズニーランドに行く朝
まあ、私には何の変わりもない朝だった。
和田さんの車に乗り、いつものように話をしながら…私は外の風景ばかりをみていた。
きっと…話は頭に半分しか入ってきてない。
どちらかというと、高速からの風景を楽しんでいた。
ディズニーランドが近づき、駐車場の広さと、台数に驚いた。
…ふーん。すごいんだね。
中に入ると、別世界が広がっていた。
和田さんは嬉しそうに色々説明してくる。
…和田さん、子供みたいに楽しそうだな。
せっかく楽しそうなのに、水をさしちゃいけないな。
そう思って、乗り物がすきじゃないことは言わないでいた。
当然ながら、あれこれ乗るはめになる。
怖くて叫びたい衝動を、手や足に集中して…
下を向いて耐えた。
でも、和田さんがすごく楽しそうで、それでいいやと思っていた。
こういうので、素直に楽しめて、はしゃげる人を羨ましかった…
私ははしゃいだりができない。どこかで一歩ひいている自分がいる。
とはいえ、全く楽しくないわけではない。探求心はあるから、へぇ~と見回したりとそれなりに楽しんだ。
最初のコメントを投稿しよう!