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「あのさ、えーっと…」
??
「…えーっと…ちょっと話したいことが…」
「なに(笑)?」
…あれ…。あたしの言い方…やっぱ気にさせちゃったのかも。どうしよう。
―私は、天然かもしれない。或いは、すごく鈍感―
「あのさ、俺と、付き合ってほしい。んだ。今日…一緒にいて楽しかったし、気になってて。」
「へっ、返事は今日しないで!!すぐにじゃなくていいし、すぐに好きになってもらえなくても、好きになってくれるように、頑張りたいし。だから…今日は、とりあえず帰るね」
そう言って、和田さんは帰った。
悪い気は正直しないけど…そういう目でみてなかった。考えたことも…なかったし。
どうしよう…。
ちゃんと考えなきゃ。
いつも、優しくしてくれて、仕事でも新人の時に助けてくれてた。
ちゃんと考えなきゃ。
この頃、会社の中では、私と…私が住んでる寮にいた人で同郷の工藤さんをなんとかくっつけようと周りがしていた。
役員は、役員で…契約先の子息とのお見合い話を勧めようとしていた。
部長すらも…契約先から将来の事業継承者として、教育するために預かっている社員の真田さんには、私みたいな女性が合っていると…考えていたようだった。
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