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幸せな時間
会社では、相変わらず忙しい毎日を過ごしていた。
和田さんのことは、頭にはあったが、仕事が優先にならざるを得なかった。
同い年で営業部のりかちゃんが、ある日ランチ中に私に聞いてきた。
「井上ちゃんてさ、彼氏いるの?いるよね?」
頭をちらっと和田さんの言葉がよぎった。
「いないよ(苦笑)。前はいたけど、こっちきた日に別れた」
…和田さんのことをどうするか決めていなかったし、返事もしてない。
嘘をついてるわけじゃないしね。
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