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「ほんと??そっかそっか。」
りかちゃんがなぜだかニコニコする。
りかちゃんには彼氏がいる。親もこうにんで、いずれりかちゃんの親の会社を継ぐことになっている彼氏だ。
りかちゃんの親の会社も…うちの会社の契約先。
だから、ある意味りかちゃんも…教育のために預かっている社員だった。
…とはいっても、預かり社員だからと、特別扱いはなく、他の社員となんらかわりない扱い。
本人たちも、普通に会社のために働いていた。
「井上ちゃん、彼氏つくらないの?まだ未練あるとか?」
「未練はない(笑)彼氏は、いい人がいたらね。でも、私…好きな人がいても、言えないんだよね(笑)断られるのが嫌だから。断られるなら、そのまま友達のままでいいや…って思っちゃう」
これは本当にそうで…
私は好きな人に告白したことがない。
「意外すぎる(笑)すぐ言いそうなのに。わかったよ」
え…?なにがわかったんだろ。なんか変な感じ。
違和感を言葉に感じた。
でも、あまり深く考えないと言うか…
完璧に鈍感な私は、
まっいっか。と、流していた。
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