1834人が本棚に入れています
本棚に追加
/627ページ
それよりも…
和田さんに返事をしないと。
毎日、自問自答していた。
特に嫌なところはないし、すごく優しい。
背も高くて、細くて、お洒落だし、
みんなからも好かれている。
あんなに意外にも、どもりながら…一生懸命気持ちを伝えてくれた。
自分が好きな人ができても、臆病で…関係が崩れるのが嫌で、好きと云えない気持ちがあること。
和田さんだって、たくさん悩んでいってくれたんだろうと考えていた。
あれから、和田さんからは電話がない。
電話がないことを、少し淋しくも思い始めていた。
いきなり大好きモードにはなれないけど、
あんなにいい人は中々いない。
和田さんには、正直に気持ちを話してみて、それで決めようと思っていた。
そして…
私は和田さんに電話をした。
運命の扉を、みずからノックした。
最初のコメントを投稿しよう!