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「そんな(笑)とれなかったって云うのが嘘。何ヵ月も前から予約してたよ!びっくりさせたかっただけ」
それなりの格好しててよかった。
私、言われたこと素直に…ストレートに受け止めるから、普段着と悩んだ。
「もう~。変な格好だったら入れないでしょ」
「でも、ありがとう。うれしい」
恭ちゃんも嬉しそうだった。まんまと私が騙されて。
キャンドルで灯りを灯した綺麗なお店で、フレンチのコース。
コックの彼と付き合っているときは、彼の仕事柄、クリスマスなんて一緒にいたことなんてなかった。
初めてだった。
だから、すごく嬉しくて
幸せだった。
「かの~、ここ予約するのに、情けないんだけど、プレゼントがこれになっちゃって…ごめんね」
そう言って、
恭ちゃんはバラの花束をくれた。
「ありがとう。嬉しい」
どんなものでも、嬉しかった。
楽しく過ごして、お店を後にした。私達。
「送るね。その前に公園で少し話そう」
家までの途中にある、大きな公園にいった。
池や、噴水なんかがあるところで、散歩しながら話をした。
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