プロポーズ

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公園には、綺麗なオブジェがあって、ライトで照らされているところがある。 私達は気に入って、幾度となく訪れていた。 話していたときだった… 「かの~、目をつぶって」 目をつぶる。 「左手だして」 「うん」 手のひらになにか冷たいものが置かれた。 「いいよ(笑)」 目をあけると…リングだった。 「これがほんとのプレゼント!ここで渡したかったから(笑)またひっかかったね」 …ほんとにこの人は… 演出がうまい。 「給料の3ヶ月分にはちょっと足りないけど…頑張って貯めて買った。結婚してください」 「はい…」 クリスマスの日、プロポーズをされ、私はそれを受けた。 本当に、 世界で一番幸せだと思った。 一点の疑いもくもりもなく、幸せだった私達がいた。
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