ｄｖという鎖

出会い

専門学校を卒業し、
学校の推薦で、上場企業の北海道販社に就職をした。
最初は、営業事務で、カタログ送付をしたり、図面をコピーしたりという、
アリキタリな事務だった。
数ヶ月後、結婚退職する先輩が、仕事の後任に私を指名した。
女性社員の中でも重要視されている、
仕入と販売会社間取引、生産手配と受注残管理。

ミスが許されない仕事。

慣れない私は、失敗もたくさんした。

生産遅れと納期遅れがあり、どうしても間に合わせなければならない物件のために、茨城の販売会社の業務担当に在庫取引のお願いの電話をした。

その担当者が、数年後私の夫となることも全く予見もしていなかった。