始まり…

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急いで家に帰る。 店のおじさんは、私の顔を怪訝そうに見ていたな… 恥ずかしい。 そんなことを考えていた。 家につくと…恭ちゃんは、眠っていた。床に。 少しホッとした。 …飲みすぎと疲れで寝てしまったんだ。 よかった。 あたりに散らばっている缶を静かに片付けていた時だった。 「おせーんだよ。寝ちまったじゃねーか」 なんで…私のせい? どうしちゃったの? 「何本買ってきた?」 「ろ…6本です」 涙を堪えた。なぜか敬語になっていた。 「そんなんで足りるか?こんなに苛々してるのに。朝まで飲むからな。あとでまた買ってこい。わかったか!」 「はい…。でも、お店は12時までなんです」 「自販機を探すか、開いてる店を探せよ。お前、秘書だろ。それくらい頭使えよ」 …秘書、関係ないのに 反論して、怒らせたら、近所迷惑になる。 二階の一番奥のアパート。下にも隣にもずっと聞こえてるはず。 いう通りにしようと思った。 何本目かを飲んだあと、 恭ちゃんは眠った。 もう深夜。 どっと疲れが私を襲った。
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