1834人が本棚に入れています
本棚に追加
急いで家に帰る。
店のおじさんは、私の顔を怪訝そうに見ていたな…
恥ずかしい。
そんなことを考えていた。
家につくと…恭ちゃんは、眠っていた。床に。
少しホッとした。
…飲みすぎと疲れで寝てしまったんだ。
よかった。
あたりに散らばっている缶を静かに片付けていた時だった。
「おせーんだよ。寝ちまったじゃねーか」
なんで…私のせい?
どうしちゃったの?
「何本買ってきた?」
「ろ…6本です」
涙を堪えた。なぜか敬語になっていた。
「そんなんで足りるか?こんなに苛々してるのに。朝まで飲むからな。あとでまた買ってこい。わかったか!」
「はい…。でも、お店は12時までなんです」
「自販機を探すか、開いてる店を探せよ。お前、秘書だろ。それくらい頭使えよ」
…秘書、関係ないのに
反論して、怒らせたら、近所迷惑になる。
二階の一番奥のアパート。下にも隣にもずっと聞こえてるはず。
いう通りにしようと思った。
何本目かを飲んだあと、
恭ちゃんは眠った。
もう深夜。
どっと疲れが私を襲った。
最初のコメントを投稿しよう!