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朝になり、私は会社にいく用意を始めた。
前よりも遠くなってしまったから、私は6時20分には、でなくてはならない。
恭ちゃんは、8時に出れば間に合う。
6時少し前…
恭ちゃんが目覚めた。
恐かった。またなんて云われるか…
体が固まるのがわかる。
「ごめんなさい。起こしてしまって。もう少ししたら会社にいくね。恭ちゃんは、まだ寝てて。途中乗り換えの時に電話で起こすから」
…黙って辺りを見渡す恭ちゃん。
「ごめん。ごめん。ごめん。俺、なんてことしたんだろ。痛かったよね。本当にごめん。大丈夫?見せて!なんともなってない?」
頭を床につけて謝っている。
…きっと飲み過ぎて、勢いがつきすぎただけ。
こんなに謝ってる。泣きながら。
「大丈夫だよ。なんともないし。ほら、もう少し寝てて」
…よかった。いつもの優しい恭ちゃんだ。
きっとこんなこと、もうないだろうし、昨日は私が変な夢をみてただけ。
私は…そういうことにしたかった。
恭ちゃんは疲れたのか、眠りについた。
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