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三人で、あれこれ話をして、時間がすぎた。
私は家が遠いから…
二人を残して、先に帰った。
いくらなんでも、恭ちゃんより遅くは帰れない。
大体の時間を予測して、電車にのった。
窓から、外の灯りを楽しんで、帰ったらお風呂を用意して、あれやって、これやって…と、考えていた。
すっかり、この前のことを忘れて…
早く恭ちゃんが帰ってくるといいなと、思っていた。
「ちょっと遅くなったな…」つぶやきながら、駅からチャリを走らせる。
まだ肌寒い3月の下旬。
アパートがみえてきた。
電気はついてなかった。
「セーフ(笑)」
そう思いながらも、少し寂しかったりもした。
部屋にあがり、お風呂にお湯を溜める。
「あれ?」
留守電のランプが光ってた。
恭ちゃんからだった。
帰る少し前。
後ろでカラオケの音。
「所長がかのに会いたいって!うちの近くのスナックにいるから、帰ったら電話して!番号は…」
私は急いで電話をした。
ママが、「あ~かのちゃんね?まってて」
電話に出たのは所長だった。
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