引き金

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でも、 それなりに、話は合わせたりはできる。 カラオケをしたり、話をしたりして、過ごした。 話はもっぱら、新婚の私たちのこと。 私や恭ちゃんを誉め、また、所長は恭ちゃんにこう言った。 「和田、お前はよくやってる。頑張ってるしな。こんなしっかりした、かわいい奥さんができたんだ。今以上に頑張らなきゃな」 「所長~わかってますよ~。あんまりイジメナイでくださいよ~」 酔って上機嫌な恭ちゃん。 「かのちゃん、和田はね、飲み会のたびにかのちゃんの自慢ばかりするんだ。俺の彼女は秘書をしてるんだ。頭がいいんだってね」 「そんな…たまたまなっただけで、大したことしてないんです」 「いや~でも、あのコンサルタント会社の秘書なんて大したもんだよ。な、和田!」 「はい。もう、俺幸せです」 そんな時間が続き、お店をしめるというママの口きりで、解散となった。 所長と加藤くんはタクシー。 私たちは、歩いて帰ることにした。 チャリは恭ちゃんがおそうとしたけど、酔ってフラフラだから、私がおしていった。
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