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「知ってるよ、恭……。僕ら、何年一緒に居ると思ってるの?幼稚園から……今まで、ずっと一緒だったじゃんか。僕が恭の変化に、気付かないとでも思ってるの……。」
少し頬を赤らめた様子で、準が驚きの発言をかましてくる。
いや……思ってました、はい。
だってだって!!
基本、準は大人しくて鈍いから!!
絶対、絶対……。
気付かれてないって、思ってたのに……。
恥ずかしさやら何やらで、頭が混乱する俺。
「でも……ごめんね、恭。僕は、恭に寄り添えない。」
……すっ、と。
体と頭から熱か引くのが分かった。
一気に、現実に戻ってしまったような、冷めた感覚。
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