23人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい小僧、邪魔だっ」
大勢で行動している侍たちが
俺の前を通ろうとしていた。
「退かぬのなら殺すぞ」
殺す?殺したくば
殺せばいいじゃないか。
「おい、こいつ刀持ってるぞ!
しかも一つは日本刀だ!」
「生意気なガキだな」
侍たちは眉間にしわを
寄せながら話、
俺の刀に手を伸ばした瞬間――
「触るな」
口から言葉がでる。
まるで身体の反射のような
感じで反応した。
なんだ、俺喋れるじゃん。
身体も自然に動き今まで
地に着いていなかった足が
今、自分で着こうとしていた。
「貴様っ!俺たちと
やり合うのか??やめておけ。」
「刀だけおいてさっさと
逃げな小僧っ!!」
侍たちはお互いの顔を見合い
ながら顔を歪めながら笑う。
.
最初のコメントを投稿しよう!