黒×紫

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『‥‥‥‥最っ悪‥‥‥‥』 「雛‥めっちゃかわええ!」 今の俺の格好。 ‥‥‥‥‥バニーガール。 何故こうなったかと言うと、ヨコに罰ゲーム付きのモン○ン対決を吹っ掛けられた俺。 モ○ハンが得意なヨコに敵うわけないと拒否ったが、ハンデを付けるから等と言いくるめられてしまった。 結果、惨敗。 俺が負けると目に見えていたヨコは、にやにやしながら紙袋を手渡してきた。 「3分で着替えてこい」と。 寝室に入って紙袋を開けて唖然。 入っていたのはバニーガールの衣装。 ご丁寧に網タイツまで。 ど突いたろうと思ったが、ど突いたらど突いたで顛末が目に見えている。 ‥だから、仕方なく、着た。 「雛!うわ、雛!あかん、えっろ!」 『‥うっさいわ‥。‥もぅややぁ‥』 近くに落ちてたヨコのパーカーを拾い、羽織ろうとした‥が。 「ちょ、ちょちょ雛!何しとんねん!着たらダメやで!」 『ふぇっ、ややぁ~(泣)』 ヨコに、没収。 どうしようもなくなった俺は、ぺたんと床に座り込む。 網タイツ、めっちゃ変な感じやぁ‥。 恥ずかしさから、目に涙が溜まる。 仁王立ちするヨコを、きっと睨み付ける‥が。 「雛ちゃ~ん。そんなカオしても誘ってるようにしか見えへんで?あ、誘ってんねやな!よし、お望み通り抱いたるわ!」 『へ!?や、ちょ、嫌あ‥っ!』    ((こんな俺はどうですか?)) 俺、決めました。     もう、絶対コスプレなんかしやん! END.
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