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「あ、ちなみに俺は…」
「知ってる。黒崎一護だろ」
「え?何で俺の名前、知ってんだよ?まだ名乗ってねぇだろ」
黒崎が目を真ん丸くして驚いている。
こいつが驚くのも無理はないだろう。
俺達がこいつのことを知っているのは当然のことだが、本人にとってはまるで訳が解らないだろうからな。
だが、ちょっとは良い気分だ。
たまには誰かの裏を掻くというのも悪くない。
こいつの反応が面白可笑しくて、俺はわざと意地悪く言ってやった。
「何でってお前、自分が有名人って自覚ねぇのか?この間の騒動でお前の名前なんてとっくに知れ渡って、尸魂界でお前のことを知らねぇ奴なんていねぇよ」
「えっ!?マジ!?俺、そんな有名になってんのか?」
「あぁ」
「うわぁ~じゃあ、これ以上ここで問題事起こさねーようにしねぇと…」
黒崎自身はこれ以上目立たないようにと心掛けてはいたようだが…
その容姿では目立つに目立つ。
阿散井の赤い髪…
草鹿のピンク色の髪…
尸魂界でも珍しい髪色の奴はいるが黒崎はまた別格だ。
カラーリングして染めたのかというぐらいずば抜けて明るいオレンジの髪。
くせっ毛のように立たせてはいるがどうやら痛んではいなさそうだ。
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