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「ん?あぁ、たまには外の方も見ておきたくってな、ちょっと涼んでたんだ」
黒崎が屈託なく笑い、尸魂界にもこんな場所があったんだな、とあたかも感心したかのようにへぇぇ~と辺りを見回した。
外部から見れば城壁のように守られているとはいえ、此処も元は自然が作り出した場所に建物が建てられただけにすぎない。
俺は石垣に座ってる黒崎の横に腰を下ろした。
「…現世にはそういう場所はねぇのか?」
「いや、そういうワケじゃねーけど」
「ふ~ん」
黒崎一護の話は正直、死神の俺には解らないことだらけで理解し難かった。
学校生活の話、友人の話…
だが家族の話を持ち掛けられた時は俺も素直に共感出来た。
雛森を護る為に死神になった俺と、家族を護る為に朽木ルキアから死神の力を譲り受けた黒崎。
誰か大切な人を護るという目的の為に行動し、自分を犠牲にするその精神。
そういった意味ではこいつと俺は似ている部分もあるのかもしれない。
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