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「そういやー白哉も同じような白いの着てたっけな。そっか、此処だと隊長は皆白いの着るってことか…」
なるほど。こりゃあ解りやすくて便利かもな、と勝手に自己完結して頷く黒崎。
それよりも俺は先程黒崎がひょいと口にした誰かの名前がずっと気になっていた。
「白哉?誰だ?それ」
「はぁ?白哉だよ。何だよ、知らねぇのかよ?お前と同じ隊長仲間なんだろ?」
「…急に下の名前で言われても浮かばねぇ…苗字は何て言うんだ?」
「ん~と…あれ?何だっけ?ヤベェ!俺、白哉の苗字なんて知らねぇ!」
「………」
どうにかして思い出そうと本気で頭を抱えて悩んでいる様子の黒崎を見ていると、何故だか俺まで偏頭痛がして来るようだった。
どうせこいつの性格のことだから、今まで馴れ親しんだ奴の顔と名前を一致させる為に単純にずっと出会った時から呼び捨てで通して来たつもりなんだろう。
呼ぶのは名前だけだからフルネームは特に必要は無いと。
確かにフルネームで相手のことを呼ぶ奴なんてそうそういない。
解らなくもなくはないが…
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