RULE-RESISTERですが、ナニか?

5/6
15188人が本棚に入れています
本棚に追加
/442ページ
快く頷く人物にロキは呆れた。 『私をここまで困惑させた者はそうはいないな。 ……それだけそちらもこの“意味のない戦い”に嫌気が差しているのか』 「さぁ、どうでしょうね」 あくまでも笑って誤魔化す人物 『……まぁ、私は帰らせてもらおう。 オークションも始まる』 「では私も帰らせてもらいます」 『――その前に』 ロキは蛇とシットを交互に見る。 『やはり不気味だ。お節介をしてやろう。 ――シット』 ピクッと、隆志を護ろうとしていたシットが動く。 『やれ』 『ヴォン!!』 シットはその場から飛び出し、動かなくなった蛇を喰らう。 そしてそのまま隆志の体のなかに入ってしまった。 「なっ……!」 『おや、何か不都合でもあるのかな? 【断罪】の副作用でもう能力は使えないが、それでも強い戦士には変わらないぞ?』 「…………いえ」 その人物が苦い顔をして満足したのか、ロキはその場から去っていった。
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!