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「あはは・・・・・。凄いですね。」
僕の言葉に、竜ニは眉を寄せる。
「裕也?」
僕は竜ニを見て言う。
「はい。僕・・・・眠ると何時もアルスが見えるんですよ。
まるで、外から様子を見てるみたいに・・・・・・・。」
竜ニは、目を見開いて言う。
「やっぱりか!お前が弱ってるのって、それが原因なんじゃね?」
僕は急な竜ニの言葉に、慌てて竜ニを見た。
竜ニは困った様子で頭を掻くと言う。
「う~ん。これってちょっとばかり、突拍子もない仮説なんだがな。
お前が、見てるアルスってのはもしかしたら実際に別の世界で生きてるのかもしれねえ。」
「は?」
僕は思わず声を出していた。
「ほら。良くあるじゃん。異世界もの・・・・・なんて携帯小説。
あんなやつみたいな世界が実際にあってさ、お前は眠ると心だけがそっちに飛んで見に行ってるとしたら?」
竜ニの言葉に僕は、驚いた顔をする。
すると、竜ニは頷いて言う。
「うん。驚くよな。でも、もしそうだとしたら納得すんだよ。
お前が、見てる内容があまりにも筋が通ってる理由。
そして、身体が弱って行く理由。」
竜ニの言葉に僕は眉を寄せた。
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