僕と彼

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一気に読み終わると彼は、大きく息を吐き出した。 「全く。こいつは無茶だなあ。 良く生きてられるよな。どんだけなんだ?」 その言葉に僕は眉を寄せる。 「随分ないいようだね。」 僕の言葉に笑いながら彼は言う。 「はははは。物語の中でだろ? お前。凄いな。こんな事思いつけるなんてな。」 そう。 彼が読んでいるのは僕が書いた、別の世界の少年のお話。 僕はもう、何年も彼の話を書いている。 僕は、それを日記のように記録形式で書いているのだ。
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