僕と彼

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そして、彼はそれをちょっとしたきっかけで見つけて、それ以来暇さえあればやって来て読んでいる。 「しかし、お前にこんな才能があるとはなあ。」 感心した様子の彼。 ああ。 彼は、僕の従兄弟で羽鳥竜ニ(ハドリリュウジ)22歳です。 彼は僕が物語を作ってると思っている。 本当は違うのにね。 僕は、疲れて来たので大きく息を吐いて眼鏡を外し枕元に置く。 「ん?寝るのか?」 僕は無言で頷いて、目を閉じる。 「そっか。じゃ、俺帰るな。 ゆっくり休めよ?」 そう言って竜ニは立ち上がると部屋を出て行った。 僕は、そのまま意識を闇に落としていく。
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