1346人が本棚に入れています
本棚に追加
/290ページ
そして、彼はそれをちょっとしたきっかけで見つけて、それ以来暇さえあればやって来て読んでいる。
「しかし、お前にこんな才能があるとはなあ。」
感心した様子の彼。
ああ。
彼は、僕の従兄弟で羽鳥竜ニ(ハドリリュウジ)22歳です。
彼は僕が物語を作ってると思っている。
本当は違うのにね。
僕は、疲れて来たので大きく息を吐いて眼鏡を外し枕元に置く。
「ん?寝るのか?」
僕は無言で頷いて、目を閉じる。
「そっか。じゃ、俺帰るな。
ゆっくり休めよ?」
そう言って竜ニは立ち上がると部屋を出て行った。
僕は、そのまま意識を闇に落としていく。
最初のコメントを投稿しよう!