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2人で廊下を歩いていると、前方に人だかりが見えて来た
『なんやねん、あれ?』
『聞かれても、解らないですよ』
ふと、人だかりの中心に…周りより背が高くて目立つ人を見つけた
『……大倉や………』
『……大倉先輩……』
俺達は、同時にその人物に気付いた
どうやら、あれが俗に言う取り巻き?
みんな、大倉さんに媚びを売るような接し方で…
それに、うんざりしたような大倉先輩
『大倉~、今から引き継ぎするから。すぐに来いや』
錦戸先輩が、少し低めの声で…大倉先輩を呼んだ
『あっ、亮ちゃんや。おん、解ったわ~』
取り巻きに、『ごめんな』と声を掛けてこっちに走って来た
『亮ちゃん~、助けてくれてありがとう』
『だ、誰も助けた訳やない。引き継ぎせなあかんのは、ホンマの事やろが…』
『亮ちゃん、照れてる~(笑)シゲ、照れた亮ちゃんって可愛いよね?』
『可愛いないわ、調子に乗るなや(怒)』
俺に同意を求める、大倉先輩
照れ隠しに怒鳴る、錦戸先輩
錦戸先輩、すいません
俺も、可愛いと思いました
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