【endaevor】

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そうか。これなら解けないのも仕方がない。 そんな気持ちから言った。 「……もういいか」 もういいか。このテストは。エニシの教科書に添った内容にしなくては。 そう思ったから言ったのだが。 「まま、待ってオン!頑張るから見捨てないで! 脱退とか絶対イヤなんだよーっ!」 顔色真っ青にしたエニシが慌てて叫ぶ。 いやいや。このテストができたからって、エニシの学校のテストの成績が上がるわけじゃないだろうに。 「違うよ。 エニシの教科書に合わせるんだよ」 腕試しは振り出しに戻った。 リビングで勉強開始である。 ヨシくんは先程退出したし。好都合。 手加減一切無しでビシバシしごいてやる。 私は静かに気合いを入れて、エニシの教科書をパラパラと流し読みした。 「あのー、オン?」 「なに」 「………読めてるの?」 因みに私の読むスピードはパラパラパラパラ、だ。 音が途切れないのだ。 「疑問に思うのもわかるけど。 この状況で読めない読み方するほどバカではないよ」 こっちだって必死なんだよ。 思いの外大変だと言うことがわかってさあ! 全ての教科書を読み終えた私は、目を閉じて脳にインプットする。 …………よし。やるか。
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