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エニシのテストも終わった。
結果も大躍進の十位だ。
青原さんからもクリアと言われた。
晴れて今まで通り、なるべくメンバーと関わらずに日々を過ごす。と言う日常を送ろうとしていたのに。
どうしてこうなった?
「ほらーオンちゃん!遠慮しないで食べて食べて!」
「そうだよオンちゃん。エニシの成績が上がったのは、オンちゃんのおかげだからね。
ハルキくんとマヒロくんも、遠慮しないで食べてね」
「あ、はい。ありがとうございます」
「いただきます」
どうしてこうなった?
何故か今はエニシの家に招待されて夕食をご馳走になっています!
事務所に呼び出された後、エニシの両親から感謝の意を込めて夕食をご馳走したいと言われたのだ。
もちろんオンは直ぐ様断ったのだが、結局、メンバー全員にあってみたいと言うエニシの両親の希望をお兄さんズがのんだ形でお邪魔することになったのだ。
テストの打ち上げ+挨拶みたいな感じになった。
居づらい。非常に居づらい。
「もうねー、本当に縁ったらアホちゃんなのよ~。
『李白と杜甫』を『李白と(社)甫』って書いたりね~」
「あはは。それはヒドイ」
あ、私だけか。居づらいの。
笑顔で話すエニシ母とハルキさんだけど、内容はひどいよね。ハルキさん、笑顔で毒吐いてる…。
「ほぉ!ビリヤードもできるのかいマヒロくん」
「ええ。他にも、チェス・カーリング・ボーリング・ダーツ・囲碁・将棋…あとは、簡単なテーブルマジックも……」
エニシ父と盛り上がってるところ悪いんだけどマヒロさん………。
何者なんですか?
盛り上がるのは別にいい。巻き込まれなければ問題は無い。ただ、おいとまするタイミングが掴めない…
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