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(かっこいい……)
そこにいる彼は女子から人気が出るのもよくわかるような爽やか王子系イケメンだった
『やーこっちこそ悪いな、部活終わりで呼び出しちまって』
『いや、大丈夫だよ』
『まぁ座れや優人』
『あぁ』
彼は私の迎えに座った
店員が注文を聞くと、アイスティーと答えた
(飲み物、私と一緒だ)
そんなことを思いながら彼の方を見ていると……
『えっと、確か隣のクラスの……』
「あ、西森紗恵です」
『と、紗恵の親友で駿の幼なじみの田上麻衣でーす』
『俺の幼なじみとその親友だからさ、優人にも仲良くしてもらおうと思って』
『そうなんだ。あ、駿の親友の藤島優人です。よろしく』
彼は優しく微笑みながら言った
『そうだ、この際さ、優人も2人とアド交換したら?俺もさっき紗恵ちゃんとしたばっかなんだよ』
『あ?あぁ。……交換しますか?』
「あっはい!」
『しよしよ♪あとさ、うちらに敬語使わんくていいからね』
『あ、うん、そだね、えっと麻衣ちゃん』
『麻衣でいいよー』
『じゃー麻衣、赤外線で送るから』
『はいよー』
さすがは麻衣、あっという間に仲良くなっている
(慣れてるな~麻衣は)
私は素直に感心した
『じゃあ紗恵ちゃんも』
「あ、私のことも呼び捨てでいいよ?」
『わかった、紗恵ね。俺のアド送らさった?』
「うん、ありがとう藤島君。」
そう言うと彼は笑いだした
『俺のことは苗字に君づけで呼ぶんだ』
「あっそっか……優人君?」
『優人でいいよ、麻衣もね』
『うん、優人って呼ぶわ』
(すごいな、今日だけでアドレスも交換して、お互い呼び捨てで呼ぶようになっちゃった)
きっと麻衣と駿君がいなければ出来なかったことだろう
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