理想

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学校での昼休み、私は親友の麻衣〈マイ〉に話しかける 「麻衣~どっかにいい人いないかなぁ」 『え?何急にー』 麻衣がにやっと笑いながら聞き返した 「いや、そろそろ彼氏欲しいなーって思ってね」 『あー、紗恵って付き合った経験ないんだっけ?』 「うん(T.T)」 『告られたことは?』 「あるよ……3回」 『振ったんだ?』 「……うん。だって理想と違ったから」 『理想って?』 「優しくしてくれる人。」 『優しくって…付き合うことになったら大概優しくしてくれるでしょ?』 「うん、そうかもしれないんだけど…告白してくれた3人には普段から優しさが感じられなかったの。」 『なるほどねー。理想ってそれだけ?』 「うん、後はまぁ、私のことを大切にしてくれる人……」 『はは、そりゃそうだ(笑)』 「私もう一生恋できないかも(泣)」 『そんな大袈裟な(笑)今は?好きな人いないの?』 「……いない、けど優しそうだなって思う人ならいる」 『え、誰々!?』 「……藤島君。」
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