女王様と，愉快な仲間たち

１

『ねぇ～』

急に、その声に呼ばれて…相手を見た

『何っすか？』

『聖くんって、カッコいいね』

はっ？

急に、何を言い出すんだ？

『俺ね、見た目…女みたいでしょ？それが嫌でさ』

あぁ、自覚はあるわけだ？

『男っぽくなりたくて…ボクシング初めても…、体つきは変わっても顔は変わらないでしょ？だから、聖くんが羨ましい。男！！！って顔立ちだし』

言いながら、カッターシャツの裾を捲り上げた

『えっ？』

見えた身体は、顔立ちとは裏腹に…

細いのに、筋肉質で腹が割れていた

おい、俺がなりたい身体付きじゃん…それ

俺なんか、筋トレしても…あまり筋肉付かないのに

それから、筋トレ方法や……１日の練習メニューを聞いて驚いた

俺なら、逃げ出したくなるような事をやっていて

それを楽しいと言う

『楽しんでやれば、苦痛じゃないし。長続きするのだよ』

何て、満面の笑みで言ったそいつに…

少し、興味がわいた

それが、恋心になるのは…すぐの事