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【N】 『ゆ~う~い~ち』 おねだりをする時、甘えた声で俺を呼ぶ 『どうしたの、たっちゃん?』 『ミルクティーが、飲みたいな』 俺は、今日も君の為にミルクティーを作る それは、俺に許された特権 俺達は、幼なじみ 家が隣で、兄弟の様に育った 見た目から、苛められていたたっちゃん でも、気弱な俺は助ける事すら出来なくて… 自分が、情けなかった でも、 『雄一、俺が苛められても…おまえは手を出すなよ?』 『何で?』 『雄一の綺麗な手が、傷付くのはイヤだから』 そう言って、俺の手を取ったたっちゃんは 男らしかった
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