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「…拓人」
「え?なんだって?聞こえないお」
少し真由に意地悪をしてみる。
すると真由はハバネロのごとく真っ赤になりながらもう一度
「た、拓人…!///」
少し大きな声で言ってくれた。
「よくできましt」
「ん、呼んだ?真由」
どこかしらから麗菜の言葉にかぶさるように声がした。
麗菜と真由が二人でまばたきしていると、
「おーい、真由?呼びましたか?」
ひょっこりと二人の間に違うクラスの男の子、
今まさに話題に出ていた『拓人』がやってきた。
「たッ(゚Д゚)…たッ!?( Д )゚ ゚たくったくたくっ!?」
「ま、真由、落ち着け?そう、俺だ。拓人だ」
真由が慌てて真っ赤になるのを見てるのも面白いが、
麗菜はその拓人が連れてきた背後の友人の方が気になっていた。
「ねぇ…拓人くん。後ろの人って…」
「え?あぁ、白木たちも知ってるだろ?学校中で人気者の、基山 優人」
「そりゃ知ってるけど…」
「麗菜はなんでその人気者がこんなところにって思ってるんだよね?」
焦りで言葉にできない麗菜の代わりに落ち着いたらしい真由が言った。
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